あしのADHDでも生きる

ADHDとうつで苦しむ私の日常のはずがもはやブラダスブログ

うちの優秀なギルメンの一人を紹介する。

ギルド「あしの輝き」には、配信の名物にもなりつつあるサブマス、グラン王ことグラン・テスタ・エーテリオンを始め、沢山の優秀なギルドメンバーが在籍している。

その優秀なギルメン達の中には、私やグランさんから一か月以上遅れてゲームを始めたにも関わらず、私と比べると、もうはるかに強くなってしまって手が付けられない状態の男がいる。

「りんりん」だ。

 

因みに、りんりんというのは別ゲー時代のあだ名で、当時は鈴涅というキャラ名でプレイしていた気がする。

そんな彼のブラウンダストでの団長名だが、私はりんりんとしてしか認識していないので、きちんと記憶できていない。

 

りんりんは、私の持っていない課金力を武器に、あっという間にブラウンダストを進め、私を追い越してしまい、私の持っていない社交力を武器に、ギルド及び配信中のチャット欄で、その存在感を発揮している。

彼は私と違い、あまりゲーム自体に時間を使うことが出来ず、その分知識や経験でベテランのギルメンたちには敵わない部分もあるが、基本的にはシャープで探求心も強い。

プレイ時間を確保できない分は、きちんと課金力で補っていて、ベテランのつわもの達が集まりだしている「あしの輝き」の中でも、もう十分に準エース級の働きをしてくれる、頼れる仲間になっている。

 

そんなりんりんだが、この度彼が個人的にまとめているスプレッドシートをツイッターで公開することになった。

twitter.com リンリンのツイッター

 

スプレッドシートには、各支援キャラのスキルレベルごとの支援効果や、各種コンテンツ適性、セット効果、適正ルーンなどがきれいにまとめられている。

どうやら、ベテラン勢から意見や要望、アドバイスを受けたいようで、スプレッドシートの中には誰でも書き込めるようになっている欄も設けられている。

りんりんの作品アスモードまとめ

りんりんの作品アインドリンまとめ

りんりんの作品。

まだ製作中で、随時更新らしいが、今の時点でもなかなかの出来栄えと情報量であり、ブラウンダストをプレイしながら傍らで起動させておくと便利かもしれないので、ぜひ一度覗いてみていただきたいと思う。

トップページに使い方が書いてあるので、必読。

りんりんスプレッドシートのトップ

書き込み可能な、トップページ

リンクは諸事情によりここには貼れないので、私のツイッターにブログのこの記事と一緒にリンクを貼って投げることにしたので、興味のある方はよろしくね。

 

 

 

以下、ブラウンダストと関係ない個人的な雑記。

興味の無い方は、スルー安定です。

 

りんりんと私

うつとADHDと言われ、仕事を辞めさせられた私は、生きているか死んでいるかよくわからない日々をただぼーっと天井を眺めながら過ごしていた。

思考という思考はなく、時の流れなども理解できずに、起き上がることが出来た日に無感情で食物を体内に流し込み、あとは横になって生活をした。

まだ実家におふくろと姉貴と三人で暮らしていたため、一応は食べるものが用意され、定期的に何か言葉をかけられていた気はするが、実のところこの頃の事はよく覚えていない。

声を出すことはなく、ただぼーっと自室の天井を眺め、模様の数をはじからはじまで数えて、上手く数えきることが出来ても、そのカウントが昨日と同じ数になっているかどうかはわからない、そんな毎日だったと思う。

 

最初の転機が訪れたのは、youtubeで初めてマインクラフトの動画を見た時だった。と、思う。

何ヶ月かぶりに声を出して笑い、仕事を退職してから初めて、あ、ご飯を食べようと自発的に部屋から出たその日は、少しだけ世界の色が鮮明に見えた。

それからしばらくは、youtubeで動画を漁り、シリーズ物のゲーム実況動画を疲れて寝落ちするまで食い入るように見る、という生活が続いた。

 

その次の転機は、姉貴がスマホで遊んでいたグランブルーファンタジーというゲームを持ってきた時だった。

当時のスマホゲーといえば、いわゆる課金ガチャポチポチゲーが主流で、グラブルのような本格的なRPGゲームはスマホアプリでは珍しく、スマホゲーにはにつかない演出の派手さや声優陣の豪華さ、グラフィックの美しさなどの衝撃と、姉貴の高度なプレゼンは、一度壊れてしまった私の感情を揺さぶるのに十分だった。

 

姉貴は、グラブルのキャラ名に「あし」という名前を付けており、その「あし」を操り、自分が推しているキャラをゲーム内で獲得することを目標にプレイしていると説明してくれた。

十天衆のカトルと呼ばれていたそのキャラを獲得する事は、当時のグラブルではいわゆるエンドコンテンツに当たる部分だったので、昔から重度のゲーマーだった私と違い、どんなゲームもライトに遊ぶ程度の姉貴には、少々荷が重かったらしい。

 

あしを強くしてよ。

 

姉貴が言った。

仕事が忙しくなり数年の間、ゲームというものから離れていた私だったが、子供のころからドラクエやFFなどのRPGゲームが大好きだった私は、youtubeでゲーム実況動画を見て、ゲームの楽しさを思い出していたこと、そのグラブルという存在が当時は珍しいものだったこと、そして誰かに頼られたということが重なり、久方ぶりに本腰を入れてゲームを攻略する気になっていた。

 

今思えば、何でもよかったんだと思う。

姉貴は、天井の模様を数えること以外なら何でもいいから、私に何かをやらせる必要があると判断していた。

今はそのように認識している。

 

結果的に、姉貴の判断は正解だった。

私は、姉貴にカトルを獲得させるために、何もかもの時間をグラブルにつぎ込んだ。

食事をとるのも、睡眠をとるのも惜しくなり、当然、天井の模様を数えている時間など無くなった。

姉貴は昼くらいから働きに出て、夜遅めの時間に帰宅する。

夜遅めの時間に帰ってきた姉貴に、私は一日のグラブルのプレイ報告をすることが、日課となり、楽しみとなり、生きる意味に変わっていった。

 

姉貴の指示に従いゲームをプレイし、今日はあしのレベルをいくつまで上げた、今日はこの武器を集め終えた、今日はこのイベントを最後まで攻略した、そう姉貴に伝えるたびに、姉貴は過剰に喜び、そして私の事をすごいすごいと褒めてくれた。

当時の私には、それがたまらなく心地よかった

このことは今でもはっきりと覚えている。

 

圧倒的なプレイ時間と、元来のゲーム好き、情報収集好きが幸いし、カトルの獲得はあっけないほど簡単だった。

日々、ほぼ20時間を超えるプレイ時間を確保していた私が、文字通り寝食を忘れてグラブルだけをやり続けた結果なので、当然といえば当然でもあった。

 

私がカトルを獲得し、次の日一日、姉貴はカトルをゲームのホーム画面に表示させて、タップし喋らせて遊んでいた。

さらにその次の日には満足したのか、グラブルはもうやめようと言った。

 

この時の姉貴は、グラブルが私の社会復帰の妨げになるのでは危惧していたのかもしれない。

しかし、一度私に付いてしまったゲームの火は消えず、姉貴がグラブルから興味を失っても、私はグラブルをプレイし続けた。

あしのアカウントは、姉貴に頼み込んで、結局永久に貸してもらうことになった。

 

それからも、相変わらずのグラブル漬けの毎日を過ごしたが、事情が少し変わっていた。

カトルは十天衆というグループに属するキャラ達の中の一人で、当時のグラブルの世界には、カトルの他に9人の、獲得することが非常に困難なキャラが存在していた。

カトル自身にそこまでの興味を持っていなかった私は、カトルは姉貴の物と考えて、自分の十天衆が欲しくなっていた。

それにともない、ゲームに対する考えも変わり、姉貴の指示でプレイしていた頃よりも、よりディープに、より強さを求めるようになっていた。

 

このグラブルというゲームでは、強くなるために、武器とキャラを集めるほかに、星晶石という装備品のような物を鍛える必要があった。

この星晶石と呼ばれる石を強くするには強い課金力か、強い騎空団(いわゆるギルド)に所属することが必須。

残念ながら、仕事をしなくなった私の課金力は、たかが知れている。

それならばという事で、私は姉貴が所属していた騎空団を、私の権限で脱退して、あしを拾ってくれる強いギルドを探した。

 

運が良いことにマルチプレイの最中に、当時、とても強いというより、とても賢くて勝てる騎空団の副団長にスカウトされ、私は二つ返事で入団を決めた。

スカウトされた理由は、当時は珍しかったカトルを取得していたことだと知った時、私は以前より少しだけ、カトルの事が好きになった。

 

新しく入れてもらった団の団員たちは、皆驚くほど強かった。

私よりランクの高いプレイヤーや、十天衆を取得しているプレイヤーは数えるほどしかいなかったが、それでもその団に入った当初、私は断トツで弱かった。

 

姉貴の指示のもと、カトルの獲得にすべてのリソースと時間を割き、カトルさえ取れればOKのスタイルでプレイしていた者と、きちんとゲームを攻略する目的でプレイしていていた者たちとの差が大きく出たのだろう。

現に、当時のカトルは、十天衆の中ではそんなに強いキャラではなかった。

 

私は、自分の情けなさとあしの弱さに少し、辛くなった。

それでももうグラブル事しか頭になかった私は、いつか本当に強くなろう、姉貴が驚くぐらい強くなって、また喜んでもらえるようになろうと、今まで以上にグラブルにのめりこんでいった。

 

おそらく当時の姉貴は、もうグラブルとあしの強さにはほとんど興味はなくなっていて、私が喜々としてあしの成長を報告しても、うわべ上の喜びは見せていたが、以前のようにグラブルのホーム画面でキャラをタップして遊ぶことは無くなったし、自分から私にグラブルの話題を振ってくることもなくなっていた。

そのことに私がきがつき、きちんと理解し、理屈立てて説明出来るようになった時に、私のグラブルの熱は少しづつ冷め始めるのだが、それはまだ後の話。

 

それからは、文字通りいかれた頭の人間のいかれたプレイ時間と、ものごとの本質を見落としたまま、ただ強くなることを目的にした私のグラブルライフが功を奏し、次第にあしは騎空団内でも一定の地位を確立。

強さという意味でも、上位の方に数えられるように成長していくのだが、その時に出会ったのがりんりんだった。

 

りんりんは、その騎空団内で一番強かったプレイヤーの友人らしく、まだ始めたての頃から、私が持っていない所謂ガチャキャラや武器、石を揃えていて、ランクからは考えられない程の強さを持っていた。

羨ましさと憧れのようなものが混在する不思議な感情を抱いていたが、私の生来のコミュ障ぶりと空気の読めなさ感に、りんりんの団内チャット浮上率の低さが加わり、あまり直接会話をした記憶はない。

ただ、夜遅くではないとあまりログインしないりんりんと、夜中に一人でハイレベルマルチをプレイし始める私のプレイスタイルは、わりと相性が良く、しばらくの期間、団内の3~4人くらいで小人数狩りを続けた時期がある。

 

私が、夜遅くにシュバリエHLをソロで始めて、宣言なしに団に応援要請を投げると、毎回入ってきてくれる団員が1人、時々入ってくる団員が1人。

私を含めて三人とも、それなりの強さだったが、当時のシュバリエマグナHLは、そもそも30人で力を合わせてしばくレイドボスだったので、3人で最後まで倒しに切るにはかなりの時間がかかる。

あいまいな記憶だが、30分以上かかって倒していた気がする。

効率の悪い作業だが、それでも三人とも示し合わせたように耐久寄りのパーティーを組み、ひたすらデバフと回復を駆使して、とにかく時間をかけて削り切るのが日課のようになっていた。

  

特に打合せはなく、なんとなくいつもの時間に、なんとなくいつものマルチを、なんとなくいつもと同じメンバーで、というこの夜中の不思議の時間に、りんりんも時々顔を出していた。

 

いつもの三人と比べると、りんりんの火力は別格に高く、りんりんが参加した日としない日では、討伐のタイムが倍以上違ったので、三人ともすぐにりんりんの虜になっていった。

それは、いわばボーナスステージのようなもので、私を含めたマルチにいつも参加していた三人は、りんりんが応援に駆け付けるたびに、興奮して感謝と賛辞を送っていた。 

 

 なんとなくいつもの時間に、なんとなくいつものマルチを、なんとなくいつもと同じメンバーで、というこの夜中の不思議の時間は、なんとなくそのうち行われなくなり、三人のうちの一人は、私より先に引退。

もう一人は、まだグラブルを続けていると思われるが、正直よくわからない。

そして、私も社会復帰を契機に2年ほど続けたグラブルをやめ、それからりんりんとの交流は無くなった。

 

そのころには、姉貴もおふくろも実家を私に明け渡し、それぞれの仕事の都合で住まいを変え私から離れたが、ユーチューブとグラブル、あと少しのポケモンGOによって、もう一度社会に戻る事にした私には、さして問題にはならなかった。

 

それから1年弱という短い期間だったが、セクハラとパワハラの横行するブラック企業のような職場で、改めて精神を削れつつも、なんとか社会の枠組みに収まり続けていた私だったが、職場の倒産から経営者の自殺騒動と、給料未払い、裁判を経験し、ついに外に勤めに出る気力を全てどこかにやってしまった。

 

その後の生活は長くつらい苦しいものであった。

この時期の話を始めると、おそらく今でも泣いてしまう可能性が高いので、今回は割愛させていただく。

 

それでも、なんとかして勤め人にならなくても生きる術はないかと模索し続けた私が、たどり着いたものの一つにyoutubeでのゲーム配信というものがあった。 

 

適当なことを滅茶苦茶にしゃべりながら色々なゲームを配信するという、どこに需要があるのか良くわからないゲームチャンネルをオープンしたが、残念ながらこれは期待していたような良い結果を産まなかった。

もちろん現在も、直接的なyoutubeからの収入はなく、一見この選択肢は間違いだったようにも思える時期があったが、副次的な産物が意外と大きく、今では続けていてよかったものの一つになっているから、人生何がどこでどうなるかわからない。

 

それはともかくとして、youtubeでの活動を半年くらい続けた後の事だ。

ライブ配信中に、なんだか見覚えのある名前の初見さんが現れた。

りんりんである。

 

彼は、もともとチャットなどでそんなに喋る性格ではなかったのか、それとも当時の常連さんたちで賑わっていたチャットに入りづらかったのか、少ない言葉で色んな話をしてくれた。

 

グラブルが今どうなっているか、私が所属していた騎空団の現状、騎空団の他の団員たちの現在など、そして、それに加えて、前々からチャットに書き込みはしていないけれど、配信は時々見ていたことを、教えてくれた。

 

この日の事は、私にとってとても嬉しいことで、モノにならなかったyoutubeを続けていてよかった話を考えたときに、上位の方にやってくる出来事だ。

その後は、ライブ配信をしていると、時々りんりんが顔を出すようになり、私はそのたびに自分が高揚するのを感じていた。

おそらく、彼を私を気にかけてくれていたのだろう。子を心配する親のような気持だったのかもしれないし、あるいはただの気まぐれの暇つぶしかもしれないが。

それでも、私はりんりんの登場が、グラブルで夜中のマルチをやっていた時よりも、はるかに嬉しくなっていた。

 

それから一年近くの時が流れたある日の事。

あいかわらず不定期で顔を出すりんりんに、私はまだ自分が始めたてのゲームを、ライブ配信をしながら勧めてみた。

 

ブラウンダスト、りんりんも一緒にやろうよ。

 

良いタイミングだった。

ちょうど、プレイしているゲームが無くなっていた彼は私の誘いに乗り、すぐにゲーム内で合流してくれた。

それからは、グラブル時代にはやっていなかった、ツイッターのDMでのやり取りが始まり、その中でよくブラダスの話をするようになり、数年前よりも距離はかなり近づいた気がする。

その後のりんりんの活躍は目覚ましいものであり、グラブル時代と同じように、私よりはるかにレベルの低いうちに、+9星5キャラをいくつも揃えてみせ、つい最近では私の倍の速度で6魔星を集めていっている。

 

まだ少しだけ、プレイ時間の長さから来る経験と知識で勝る部分がある私だったが、彼は彼で自分なりにきちんと情報をまとめていて、だんだんと知識という面でも追いつかれ始めている。

そのうち、以前のようにあっさり私を抜いて、超えていってしまうのだろう。

それは少しだけ羨ましく、そしてそれ以上に憧憬の念を抱く。

 

そんな不思議な関係のりんりんと私だが、彼はうちの優秀なギルメンの一人だ。

今はまだギルド内にいるベテラン勢にはちょっと敵わないりんりんだが、いつの日かギルドのエースたちとも肩を並べて活躍できる団長様になって欲しいと、私は思っている。

2019年11月16日「りんりんと私」
あし
 

 

皆さま、これからも「ギルドあしの輝き」とりんりんをよろしくお願いいたします。m(__)m

明日の朝には一人分空きが出るはずだよ!

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